目次
ECサイト査定法①
「売り上げ、原価、配送料、人件費、時間」
ECサイトは、サイト売買市場でも一番人気の形態です。
いわゆるネットショップ経営という事です。
今は、このECサイトもGMOのカラーミーショップを筆頭に、
様々なネットショップのサービスがあり、
初心者でも副業感覚で自分のお店が
持てるので、そこが人気となっている理由なのだと思います。
ただ、実質ECサイトの運営は、
アフィリエイトサイト運営よりも難度が高いので、
要注意なところも多いです。
サイト売買をする場合には、サイト売買会社を利用すると思いますが、
登録している情報がごまかしやすいという点があります。
ですので、まず登録されている情報が正しいのか、
隠されている情報が無いかという点に注意してください。
ECサイトの基本的な注意点は、下記の通りです。
- 売上
- 原価(率)
- 仕入れ元
- 人件費
- 作業時間
- 在庫
上から順番に見ていきましょう。
売上は隠すことは出来ないかなと思います。
管理画面見せてもらいますしね。
売上は、当然多ければ多いほど良いわけですが、
原価と大きな関わりがあります。
月に売上100万円だとしても、原価90万円だったら、
利益は10万円になってしまうので、原価(率)の概念は当然ながら念頭に
置いていなければなりませんね。
仕入れ元は、どこから仕入れているのかという事ですが、
流通ルートを自分で開拓済なのか、
輸入サイトを利用しているのかという事です。
人件費ですが、ECサイトを運営している場合、
夫婦でやっているケースも多く(副業的な形)
この人件費は含まれていないケースがあったりもします。
この辺もきっちり聞いておくという事ですよね。
そして、ECサイト運営でもっとも時間のかかるところは、
「商品登録と発送作業」になるのですが、
この作業時間は、外注で雇えば作業時間を大幅に減らせるので、
ここがECサイト運営でのポイントになります。
外注化するのであれば、ランサーズが良いでしょう。
ランサーズは私も良く利用しますが、(記事代行や翻訳、html,css補修作業)
各種専門分野のアマチュアからプロ達がそろっていて、
記事の代行やサイトデザイン、
様々なタスクを依頼できるのでとても便利です。
外注は高く設定する(自分が相手に多く支払う)
ことも可能ですが、現状ランサーズでの外注費用は、
とても安いのでおススメです。
また発送業務であれば、代理発送サービスを使えば、
手間がかからず、大分楽になります。
私は、代理発送を使わず、自力でやってましたが、
数が増えてくるととても大変です。梱包の作業とかも意外に時間がかかって、
手間なんで、代理発送サービス使っちゃった方がいいのかな
とは思います。
在庫に関しては、②~④でお話します。
[動画] 売り上げ、原価、配送料、人件費、時間
ECサイト査定法②
「在庫の処理」
在庫があるパターンと在庫が無い
(若干あるパターン)パターンが存在します。
ドロップシッピングの形だと、完全無在庫の形ですが、
自分で在庫を抱えるパターンだと、
在庫をどう引き継ぐのかという問題があります。
特にネットショップの場合、海外からの商品を日本に売っていく形も
多いので、売れ筋商品を確保しているケースが多いです。
というのは、海外からは商品が届くまでには時間が結構かかるので、(1~3週間ぐらい)
その過程で届かなかったら、シャレにならないというケースもあります。
ちなみに、私の場合はこの商品が仕入れ元から届かないというケースは経験済で、
その時は、「海外の仕入れ元が不安定で~」などの言い訳でなんとか
引き伸ばしましたが、(後ほど遅延のクオカードを送っています)
出来れば、こんなことになりたくないですよね?
ですので、ある程度の売れ筋商品を確保しているのは普通のことなわけです。
で、その在庫があった場合は、こちらが
いくらで引き取るのか、どういった在庫なのかも聞いていく
必要があります。
ジャンルの問題もありますけどもね。
ただ、大抵は在庫持ちの場合は、引き取らせてくださいという
パターンの方が多いです。やはり売却主はそのビジネスから
撤退するわけですし、こちらとしてもある程度の在庫が安く手に入るならば、
winwinなわけですからね。
[動画] 在庫の処理
ECサイト査定法③
「入金支払いサイクル、在庫回転率等」
実質的にネットショップを運営していくのに、在庫を抱える形だと、
ある程度先行投資としての在庫やPPC広告を打ったり、外注を雇ったりと
アフィリエイトサイトにはない、キャッシュフローの問題が出てきます。
このキャッシュフローの問題は、せどりをやっている方だと、
同じ問題に直面します。
上手く回転させるには現金をある程度
回していける力が無いと厳しいのかなぁというのがあります。
どのくらいの期間で回転するのかとか、
不良在庫がどのくらいになるのか(単価が大きい物だときつくなってくる)
というのもある程度運営してみないと、分からないので、
ECサイト運営はやはり少し難度は上がりますね。
ネットショップ運営している人は、
売れているのにお金が残っていない…。
なんてことも良くある話ですからね。
ある程度の年商いってたって、赤字だったら
このビジネス一体何なの?っていう話なんで。
半年くらいは、自分で生活できるくらいの手持ちがないと
ECのサイト購入は控えた方がいいのかなぁというのがありますね。
「入金を早く、出金を遅く」が原則ですが、
「平均個数、平均単価、出入金サイクル等」も
聞いておくべきですね。
ただ、これはサイト売買を行う前の打診で、
教えてくれるかというと
多分教えてくれないです。
というのは、サイトを購入確定の状況であるならば
売却主も色々な情報(特に仕入先)を教えてもらえるかとは思いますが、
ただ単に情報だけ渡して、サヨナラってなったら売却主にとっては
最悪ですからね。ただの情報漏えい…(/_;)
ですから、自分が運営するときのイメージを具体的に
詰めていく事が重要です。
[動画] 入金支払いサイクル、在庫回転率等
ECサイト査定法④
「仕入れの引継ぎ 仕入れ先問題」
前項でも述べた通り、仕入れの引継ぎ作業と仕入れ先の問題は
中々難しいです。
仕入れの引継ぎ作業は、スムーズに行うことが出来れば良いのですが、
多々問題が起こることがあります。
ただ、こちらの動きとしては、仕入れ先をある程度は聞いておく必要
がありますので、聞き方を少し変えなくてはいけません。
仕入れ先は、メーカーなのか、問屋なのか、
小売りなのか、それとも海外の輸入専門サイトなのか
という話です。
これによって、こちらの動き方が変わってくるので、
なんとか情報を早く聞いておきたいですよね。
ただ、仕入先に関して、あなたが個人なのか法人なのか、
法人でもある程度売り上げがあり、実績の作っている法人なのかでも、
仕入先の対応が変わってきます。
まぁ当たり前の話ですけど、日本の訳わからないネットショップに
自分のブランドを落とされたら、たまったものじゃないですからね。
逆に仕入れ先が、それほどでもない会社であれば、
いける可能性もありますし、そこを突き止めることが出来れば、
サイト自体の売却金額から見ても、お買い得だった!という
事もあるはずです。
[動画] 仕入れの引継ぎ 仕入れ先問題
ECサイト査定法⑤
「ショップの引継ぎ」
自分でECサイトを運用していると、アマゾンや楽天などでもショップとして
出店しているケースも多く、そのショップ自体も引き継ぎ可能なのか
という問題があります。
売り上げの中に、そうしたショップの売り上げが入っているのか、
いないのかという事です。
実際に、運営してみて戻るというような可能性もありますし、
そこまで神経質になる必要もありませんが、
確認した方がいいと思います。
また出店プラン等の情報(販売手数料,月間登録料等)
も各社大きく違いますので、各社HPでこちらも確認した方が
いいですね。
[動画] ショップの引継ぎ
ECサイト査定法⑥
「商標、一般ワード」
商標と一般ワードでのサイトでは、一般ワードの方が高値が
つきやすいです。
例えば、「酵素ドリンク」というのが一般ワードであれば、
「ベルタ酵素」や「お嬢様酵素」というのが商標名ですね。
商標名の場合、ドメインが商標になってしまった場合、
その商標名を持つ会社からクレームが入ってしまう可能性があるという
事です。
これは、商品を扱っている会社からすれば当たり前のことで、
自社商品で売り込みをかけたいのに、
その商標を使われてしまっては、紹介するどころか、
営業妨害になるわけで、
あくまで彼らのお願いしたいことというのは、
自分達が集められない層からアフィリエイターに
紹介をお願いしたいという事なわけです。
まぁこの辺は、ライバルの状況を見て…というやり方も
ありますが、言われていなくなったというケースもあるわけなので、
神経質になる必要は無いですが、頭の片隅に入れておいてもいいのかなとは
思います。
で、一般ワードでのサイト売買を行う際でも、
稼げるキーワードが決まっている尚且つ、ライバルが強いという
のが言えます。
ただ、商標の場合、その企業と一蓮托生という形に
なってしまうので、方向性が決まってしまい動きづらいですが、
一般ワードで上がれば、何社か選べるため、(広告主を競わせることが出来る)
動きやすいというメリットがあります。
またECサイトであれば、一般商品を国内での商品にしたとして、
これを中国のものを混ぜたり、韓国のものを混ぜたり、別商品を扱ってみようとか、
色々応用が効くので、この辺がECの最大の強みかもしれませんね。